くも膜下出血の原因になる「脳動脈瘤(りゅう)」の
新しい治療法を、国立循環器病研究センター
(大阪府吹田市)の中山泰秀研究所室長らが開発した。
脳の動脈にできる小さなコブの内側に、特殊な筒を
挿入してコブへの血液の流入を遮断、破裂を防ぐ。
既存の治療法と比べて安全性が高いなど利点が多く、
3年後、臨床試験(治験)を目指す。
同センターでは、心筋梗塞などの治療で、詰まった
血管を内側から広げるステント(金属製の筒)治療に
実績がある。
今回、中山室長らは複雑に曲がりくねった脳の
動脈内でも固定できる、伸縮性の高いポリウレタン製
フィルムで覆われたステントを開発した。
サイズは直径3〜6ミリ、長さ2〜3センチで、患部に
応じて12種類ある。
直径1ミリの棒状にし、脚の血管からコブのある
血管まで送り込んでステントを拡張。
フィルムで、コブへの血液流入を止める。
人工的に脳動脈瘤にしたウサギの実験では
約50匹すべてで、コブが完全にしぼんで消えた。
読売新聞 1月27日(金)14時34分配信
